経験が浅い介護職員が認知症の方の支援をする際、「こういう場合どうしたらいいんだろう?」と困惑してしまうこともあるでしょう。認知症の高齢者の介護をした経験や知識が少ないなか、ましてや徘徊なんてされたら、自分はどのようなサポートをしたら良いのか、困ってしまうと思います。そんな方に向けて認知症について説明していきます。
まず認知症とは、後的に起こる、脳の神経細胞が破壊される病気です。現在、日本では600万人の人が患っていると言われています。よくテレビなどで見られる認知症の高齢者は、「街を徘徊する」「オレオレ詐欺にあってしまう」「物忘れが激しくなる」などのイメージが強いですが、実際にはものすごくたくさんの症状があるのをご存じですか。「ぼーっとしている」ようなイメージがある認知症ですが、実際には興奮したり、人が変わったかのように怒りやすくなってしまう人もいるのです。
徘徊されると大変だから、といって玄関の鍵を開けられないようにしたり、靴を隠したり、というのは逆効果と言われており、本人のストレスを作ってしまう原因となります。ストレスを感じると、ますます症状が酷くなったりするので、「強制的におさえつける」ということはやめておきましょう。もちろん危ないことは避けたいので、本人の行動パターンをつかんでおいたり、持ち物などに名前と住所を書いておくことも大切です。対応策を知ることで問題を防げることもありますので、徐々に認知症について学んでいきましょう。